【1日限定ショップ】「NO.S PROJECTへの挑戦状」挑戦中!~設計編~

執筆:設計担当

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デザイン画を元にドレスの仕様を数パターン書き出す

【1】デザイン画を元にドレスの仕様を数パターン書き出す
ウェディングドレスとしてはスタンダードな形ながら、油断出来ないデザインです。
まずは慎重にパーツを解体して、仕様を決めて行きます。
不明瞭な所や、資材足りない等の場合バランスを損なう事が無いように、アイデアは3パターンぐらい作ってストックしておきます。
トルソーのボディバランスとデザイン画のバランスが違うので、構造を頭に入れる事も兼ねて平置きとは違う設計図を描いています。

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構造を頭に入れるのを兼ねて、設計図を描く

【2】構造を頭に入れるのを兼ねて、設計図を描く
今回のドレスを最初にみたとき、人の視線は「顔→胸元を辿ってフリルの頂点のコサージュ→フリルの斜めラインを辿って下に→ストライプの生地とレースのフリル部分→全体→顔に戻る」となると思います。
一つのセオリーとして、衣装は顔を除いて(今回は顔が無いので)一番最初に目が行く場所に一番の手間と一番目立つ資材を配置するのですが、「ウェディングドレスは全てに最高の手間をかける」という教えがありますのでこれに含まれないようです。
視線の流れはあくまで意識するのみに留めます。

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レースの候補がデザインに嵌るかを検証する為に今回は細かく描く。レースが透けて下のストライプが透けるため、デザイン画よりもストライプの面積が広く感じるかもしれない

【3】レースの候補がデザインに当てはまるかどうかを検証する為に今回は細かく描く
ドレスの中で一番目立つのは薔薇のコサージュですが、一番大切なのは「ブルーグレー」のストライプだと思います。
白と組み合わせて美しいブルーグレーは意外と限られており、コサージュの色と組合わさる事で下手な色を選んでしまうとドレスのデザインが台無しになります。
また、「ブルーグレーのストライプ」のテキスタイルは滅多に存在しません。
メンバー全員で相談し、ブルーのカラーバランスはシアン寄りに纏められる事になりました。

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要素のバランスを見ながら、装飾部分はトレーシングペーパーに描き、パタンナーと装飾部門それぞれのデザイン画を準備

【4】パタンナーと打ち合わせ・引き継ぎ
パタンナーと打ち合わせて作業を引き継ぎ、トワルチェックまでに
資材決定、資材配置、特注となったブルーグレーの生地の発注等を行います。

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デザイン画、設計図を元に打ち合わせ
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ブルーグレーのストライプをベースにした全体の色バランスを検討。相談の結果、上段の配色で纏める事になりました。

上段:シアントーンのブルーグレーとその他 パール系のオフホワイトを引き立てる、やさしい色合い。
青がより青く見える。採用カラー。

下段:ブルートーンのブルーグレーとその他、日本のストライプはだいたいこちらのトーン。この色を薄くするとプラスチック感や子供っぽさが出る。
ウェディングで使う場合はストライプを完全なグレーにして薔薇のブルーを濃いめにするとシックになる。
*濃いブルー、アイボリーのボックスは上下同じ色です。

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デザイン画と実物のサイズではボディの比率が違うため、デザインを損なわないようにフリルの長さを調整する

~おまけ:アトリエの片隅~

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巻き薔薇を1つ1つ手作り

デザイン画から小物制作部門が担当するものを確認します。
制作が可能かどうかを事前検証しなければならないので、巻き薔薇制作テスト中。
特にリボンと巻き薔薇を得意とするボスが早速取り掛かり、あっという間に作り上げてしまいました。
消しゴムや指と大きさを比べると、どれほど小さい薔薇なのかお分かり頂けるかと思います。

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巻き薔薇の全体のバランスをチェック

挑戦状:『NO.S PROJECTへの挑戦状』大賞・特別賞発表!
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