開発・制作中のアトリエ風景

赤ずきんフレアショートコート 開発の話

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赤ずきん2人

赤ずきんフレアショートコート レッド/ブラック
10/31(金)新色レッド2(深紅)予約受付開始!
カントリードレスバッグポーチ*赤ずきん* 予約受付開始!

赤ずきんポーチ

個人的に魅力を感じるモチーフの1つである「赤ずきん」、一年前に念願のバッグポーチを発表し、今年はお洋服に挑戦しました。
物語というよりも、緑の森の中にポツンと赤いシルエットや、フードを深くかぶった後ろ姿にも愛らしさを感じる「赤ずきん」のイメージ。
普段あまり赤という色を洋服に選ばないけれど、「赤ずきん」の赤に不思議と魅力を感じる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

身頃は表面に表情のある上質なウール生地、フードにはまるで本物のような高級感のあるフェイクファーを。
一目惚れした生地を贅沢に使い、絵本の世界から飛び出してきたようなシルエットを追求しました。

ケープやクロークのようなクラシカルなシルエットはそのままに、バッグを肩にかけやすいよう袖のあるコートとして。
「ケープのように見えるコート」というお題でパタンナーに開発をお願いしました。

最初は裾に向かって広がるようなシルエットでトワルを組んでいましたが、
もっと袖を魅力的に!とパタンナーがこだわって最後に上げてきた仕様のトワルを見た瞬間、開発スタッフ皆が声を揃えて「可愛い!」
これで決まりました。

どこが身頃なの?どこが袖の布なの?と思ってしまう程の分量をたっぷりとってあります。
袖の身頃側は生地が必要以上にあると鬱陶しくなってしまうので、短く抑え気味に。
外側はふんだんに好きなだけ広がってもらおうと思い、長めにたっぷりフレアを入れたこだわりの仕様。
ちなみに、パタンナー曰く、世間で「フレアスリーブ」と言われる袖口より、もっと勢いよくたくさん広がっているとのことです。

裾と袖口がラウンド状につながるように技巧を凝らしたパターンで、腕を広げるとケープのよう。
袖もたっぷりと生地を使い、腕の動きに合わせて様々な表情を魅せてくれます。
どこから見ても隙なく可愛く、パタンナーがこだわり抜いたカタチは、一目見ただけで袖を通したくなる、
「運命」を感じるシルエット。

大きめのフードはタフっと可愛く。
かぶった時のカタチだけでなく、フードを脱いだときの後ろ姿にも、少女の面影を残すようこだわりました。

最後まで悩んだのがボタンです。
ウッド系の大き目のボタンや大き目のくるみボタンで全体的に落ち着いた雰囲気にまとめるかどうか悩みましたが、
サンプルの仕上がりを見て、一目でリボンの飾りボタンにしようと決めました。

リボンなんて私には可愛すぎる・・・と思われる方もいらっしゃるかと思います。
生地で一つ一つ形を作っているリボンなので、大人も着れるデザインのアクセントになっています。
セーラーコートも同じ比翼あきの飾りリボンの仕様になっています。

思わずあとを追ってみたくなるような、一目で心を奪われる “赤ずきん” をお届けします。

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8月末頃より(9月上旬の新作を除きます)新体制での新作開発を行っております。
新作コレクションの原案、及び、デザインの最終決定を行う責任者が変わっておりますので、
今までに発表してきた過去の作品とのテイストやブランドのカラーの変化を感じておられるお客様もいらっしゃるかと思います。

誰がデザインしたか、よりも、何をデザインしたか。
作品からストレートに、開発スタッフの想いをお客様に受けとめて頂きたいとの考えから、
特にデザイナー変更のご案内等も行っておりませんでした。

「2次元の平面に描いたデザイン画からお洋服を作る」方法が一般的かと思われます。今までの開発方法はこちらのやり方でした。
NO.S PROJECTの新しい試みとして、「構造からデザインを考える」方法に挑戦しています。
大まかなデザインを伝えるために簡単なラフ画を描く場合もありますが、ほとんどの場合、デザイン画が存在しません。

例えば、既製品にも多く存在するセーラーカラーを、NO.S PROJECTは構造的にどう面白く表現し、尚且つ大人が着れるデザインに落とし込むか。
プリント生地で簡単に済まされることが多いモチーフを、どう立体的に、尚且つ服として構造を成立させるか。

平面で考えたお洋服を立体化するときに、構造的に無理が生じてしまう場合があります。
無理矢理形にしたものはやはりシルエットの美しさが損なわれるため、それならば、構造から考えようという方法に切り替えました。
今まで誰もやらなかったことにこれからも挑戦して参ります。

開発の際に大きく2つのアプローチ方法がありますが、そのうちの1つは、
主にパタンナーが頭をフル回転させ、面白い構造のアイデアを思いつき、それをベースにデザインの最終決定を行っております。
パッと見で綺麗に見えるお洋服にも、実は計算され尽くされた美学があります。
パタンナーが頭の中でデザインをどう組み立てていったのか、専門用語を交えた難しい話になるかも知れませんが、
また時間が出来たときにでも、ブログにて開発のお話が出来ればと思っております。

「満足」を超えた「感動」をお届けするモノづくりを、これからもスタッフ一同精一杯努めさせて頂きます。
今後ともNO.S PROJECTを何卒宜しくお願い申し上げます。

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