開発・制作中のアトリエ風景

「アリスポーチ・白うさぎポーチ」開発の話

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アリスと白うさぎ

アリスポーチ
白うさぎポーチ

不思議の国から飛び出してきたようなアリスコレクションに、手のひらサイズのアリスと白うさぎポーチが登場しました!
本日は、恥ずかしがり屋であまり表に出たがらない、小物開発部門のモモ工場長との開発対談です。
モモ工場長は「フレアショートパンツ」や「ブラウジングレーストップス」などのお洋服のデザインも担当しているので、モモシリーズのお洋服が好きな方もいらっしゃるのではないでしょうか。

洋服に合わせたアクセサリーやポーチなどを開発する際に、イメージを伝えて開発してもらう方法と、工場長がデザインを一から考えて開発する方法と2種類、その時々に合わせた方法で開発をしています。
同年代なので色々と気軽に相談しやすく、細かく対応してくれるので、いつも大変な開発をお願いしてしまっています・・・

店長
アリスポーチは気付くと完売してしまう人気シリーズなのに、毎度定番生地・資材で製作を行わないため、再販の度にサンプルを作り直しているアイテムですね。
今までに3,4種類ほどアリスポーチが登場していますが、出す度にそのときの開発時のアリスのイメージで生地やレースを合わせてきました。
今回は再販がスムーズに行えるよう、永遠の少女”アリス”のイメージでの開発をお願いしました。

モモ工場長
メーカーに在庫状況を問い合わせてみたら、メーカー廃盤と言われてしまって・・・
結局、今回のアリスも限定生地になってしまいました。

店長
アリスポーチに限らず、NO.S PROJECT開発チームが選んだ資材だけが廃盤になるというジンクスが再び。
こればかりは、本当にどうにもならないんですよね・・・

モモ工場長
開発の度にいろんな人がイメージするアリスでの開発をしてきましたが、人それぞれが思い出やイメージの中の”アリス”が違っていて面白いなぁと思っていました。
今回は、店長の「ふわっとした可愛いアリス」のイメージに近づけるべく試行錯誤しました。

店長
ドレスポーチシリーズは私も何度か開発に参加しましたが、お洋服を手のひらサイズのポーチのデザインに落とし込むときに、
可愛いポーチの裏側に隠された、見えない苦労が随所にあるんですよね・・・

モモ工場長
生地は面積が小さくなると硬い風合いになってしまいます。
リカちゃんなどの人形のお洋服を思い浮かべると想像しやすいかも知れません。
ドレスポーチシリーズは柔らかい、ふんわりしたデザインなので、毎回どういう生地を合わせようか悩みます。

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店長
それに加えて、柄生地が入るとお洋服と同じ生地が使えないことが多いですよね。
お洋服と同じ柄をそのまま小さいポーチの生地にすると大柄過ぎて全然可愛くない。
かと言って、生地をどんどん重ねていくと、縫製と口金付けが大変になってしまう・・・バランスが難しいですよね。

モモ工場長
ポーチなのでベースはしっかりさせ、装飾を薄い生地でふんわりさせました。
特にフリル部分は柔らかい印象になるよう仕様を変え、生地や糸を変えたりとベストなフリルにするべく練り直しました。

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店長
エプロンのフリル部分を、レースと生地を重ねて端をメロー処理すると硬くて重たい印象になってしまいましたよね。
合わせる生地を薄くしたり、輪フリルにしてみたりと3,4回やり直して今回の仕様に決まったんですよね。
小物開発はすぐにやり直して作ってしまうので、比較画像がないのですが、細かくなんども試行錯誤して完成度を上げています。

モモ工場長
ベースは青地にボーダー状に柄が入った生地で、ポイントとなる柄を縦横に拾うように配置し、デザインに取り込みました。
種類が沢山あるレースの中から、派手になり過ぎず、野暮ったくならない、アリスらしいレースをメンバーで話し合いながら決めました。

店長
仕上がったサンプルを見たときに、縦横配置が上手く使われていて驚きました。
この生地の使い方で、よりアリスポーチの完成度が上がったと思います。
これは今までにも何度もドレスポーチを作ってきたモモさんだからこそのアイデアですよね。

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モモ工場長
裏地にも淡い色味にキレイな光沢のある、ヘリンボンの織りが入った生地を使用しました。
ポーチを開けた内側、外から見えないところだけど、裏地にもアリスらしさをと思い、裏地選びもこだわっています。

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店長
ポーチのバックスタイルには大きくて立体的なリボン。
このふわっとしたリボンのバランスが好きで、今回のアリスポーチではこのバックスタイルでのデザインをお願いしました。

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店長
続いて、白うさぎポーチ。
新作発表の週、週明けに朝来たらいきなり白うさぎポーチが完成しててビックリしました。

モモ工場長
アリスポーチの対になるものを何にしようか考えていたときに、時計のチャームがふと頭に浮かび、トントンと開発が進んだ白うさぎポーチです。

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店長
胸元のアスコットスカーフと胸ポケットのポケットチーフ!
芸の細かさに驚くとともに、このデザインで量産できちゃうの?!とすぐに次のアイデアが浮かんじゃいました。

モモ工場長
(次のアイデア?!)
かっこいいイメージのメンズジャケットを横長のポーチにしてしまうのは違うかな・・・とボツになっていたデザインでしたが、
可愛いウサギなら有りでは?!と挑戦してみました。
なので、敢えてバックスタイルにはオシリをメインにして、大きなふわふわのまあるいシッポを付けてウサギ感を出しました。

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店長
この生地をジャケットに持ってきたところが、モモさんらしいなと思いました!

モモ工場長
ポーチに使用するには少し大き過ぎるチェック柄は、配置によってガラリと雰囲気が変わり、
ポケットやマーティンゲールは地の目を変えて(柄が斜めに見えるよう裁断方法を変えて)目立たせました。
アスコットタイとポケットチーフは、よく見ると珍しいランダムな数字がプリントされた生地を使って、アリスの世界観のポイントにしてみました。
バックスタイルのジャケットのマーティンゲールにはレトロな風合いのメタルボタンを合わせてみました。

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モモ工場長
どちらのポーチもこだわりを詰め込み過ぎてしまい、苦笑い物です。
小さいものは数ミリ位置を変えたり、長さを変えたりするだけでイメージが変わってしまうので、
製作時の品質が安定するよう、細心の注意を払ってパターン作成をしています。

店長
リボンの大きさも、ほんの少し足の長さが違ったり、ふくらみが変わるだけで不細工になってしまったり・・・
小さい製品の製作は「正確なパターン」と最後は「職人技」だなと感じています。
いつも細かい仕様のこだわりで苦労をかけてしまっているので、出来るだけ簡単な仕様をと考えているのですが、
まさか「ポケットチーフ」と「アスコットスカーフ」のデザインが工場長から上がってくるとは思ってもみませんでした。
このデザインを活かして、執事っぽい正装したデザインのポーチも可愛いんじゃないかと思っています。

モモ工場長
また開発ですね(嬉し泣き)

店長
私はルイス・キャロルの原作「不思議の国のアリス」より「鏡の国のアリス」が本当に好きで好きで。
中学生の頃からもう何度読み返したか分からないほど大好きな作品です。
いつか「鏡の国のアリス」をモチーフにしたポーチやアクセサリーにトライしてみたいなと思っているので、次回も宜しくお願いします!

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