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【ドール衣装制作】ブライスドール/チャリティーオークション出品作品2013(JUN ROPE)

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2013年、チャリティーオークションに出品されるブライスドールの制作を行わせて頂きました。
ファッションブランド「JUN ROPE」様からのご依頼です。

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※今回の記事は第一回目(2013年)の作品になります。
第二回(2014年)の制作過程はコチラのページで公開中です→ブライスドール/チャリティーオークション出品作品2014(JUN ROPE)

【設計・造形系担当コメント】
◆ポイント
ドールは首が抜けるものと抜けないものがあり、それぞれに合わせて洋服が作られています。
今回の場合はトレーナーなのでかなり意識していましたが、シャツの重ね着なので問題ありませんでした。
デザイン、仕様共に指定通りの制作でしたので、私の出番があまり無かったドール衣装です。
小物制作担当がしきりに「小さーい」と言っていたのが思い出です。

◆制作を終えて
トレーナーのプリントはカッティングシートを機械で切り抜く以外にこの大きさの文字を
ニットにプリントする方法がありませんでしたが、FONTにシャープさが足りなかったと思っています。

 

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【造形・結び物担当 コメント】
小さなバッグのロゴは、合皮を切り抜いて造りました。
小さなアルファベットの切り抜きは、とても神経を使い、バランスの良い大きさになるまで何度かやり直したのを覚えています。

リボンのカチューシャはグログランリボンで作りました。
ご依頼者様の詳細な指定を再現出来たと思います。

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【パタンナーコメント】
初の「ブライスドール」のオーダーをいただきました。
「服」としてのアイテムは、シャツ・トレーナー・チュールスカート(パニエ内蔵シルエット)でした。

ドールのオーダーも何度かやらせていただきましたが、実際に「ドール」が手元に届き、正直びっくりでした・・・
今までの「ドール」とは明らかに一線を画すその「姿」!
なんとまぁ小さいことか・・・(汗)
更にそのボディはちょっとコミカルにアレンジされている。
肩や肘、脚の付け根、膝など関節部分が人間のソレとはかなり違いました!
「普通に、『小さいドールサイズの洋服』としてパターンを引いてしまっていいのか?」とか、「袖が縫われることになる『アームホール』がものすごく小さくなるなぁ…」とか「ブライスドール」の採寸をしながら「小ささと体型の表現」を思考していました。

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「小さすぎるアームホール問題」はミシンで縫えるのか?と思っていたので、縫製担当に実際のパターンの大きさを見せて相談をしました。
もともと、カジュアルなアイテム・デザインだったので、アームホールを「円」にしない縫い方が合っているので「縫う手順を工夫」して何とかなるのではないか?と。
シャツとトレーナーの問題はまず解決しました。
縫製担当は「普通の人より手が小さいから大丈夫よ!」とおっしゃって下さいました!!後光が差しています・・・(泣)

とは言え、極力各担当の負担は軽減させておかなくてはいけません。
シャツの衿は「台衿付きシャツカラー」。小さくなりすぎるので、「台衿」と「上衿」をワンパーツで済ませられるようにパターンテクでドッキングさせました。

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「パニエを内蔵したようなシルエット」のスカート
通常の「人間がはくパニエ」であれば、どんなシルエットにしたいのか、どのくらいのボリュームにしたいのか、ギャザーの分量や素材の性質を考えて「予想」が出来ますけど・・・
なにせ、いまだかつてない大きさなので「見当」をつけるのに苦労しました。

パターンは、「クライアント様の希望に近いカタチ」にするというトコロは神経を使いますが、線を平面の紙に引けばいいので・・・まだイイ方です・・・
とにかく大変なのは、あの小さいパーツを裁断する裁断士。
「布」って「動く」んですよね・・・それぞれに「動き」や特性が違いますし。
「ドール」のパーツは本当に小さいのでくしゃみをしただけでどこかに吹き飛んでしまいます!!
そして縫製担当に至っては、あんな小さいパーツをアイロンしたり、針数を気にしながら縫わなければならないんです。
しかも、フレアやギャザーの「見え方」が、やはり「人間の服」と違った感じで表現されますからね・・・(汗)

JUN ROPEさんの「ブライスドール」は今回初で、色々と戸惑うことはありましたが、やはり「小さい」と単純に可愛いので楽しかったです(裁断士と縫製担当は大変だったと思いますが・・・)。
・・・そして・・・2014年版へ・・・つ・づ・く・・・

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【オーダーメイド縫製担当 コメント】
これまで手掛けさせていただいたドール衣装はほとんどドレス系でしたので、今回の様なカジュアルなシャツは初めてでした。

こんなに小さいのに、シャツカラー!そしてお袖はカフス付きです!
パタンナーさんが、上衿と台衿をドッキングさせたパターンを考えて下さいましたが、
まず不安に思ったのは、衿先の縫い代です。

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大人サイズの衿でも、衿先には縫い代が溜まり、ビシッと鋭角に尖らせるのは結構難しいので、こんなに小さいものをきれいに出来るのかしら・・・、と心配になりました。
しかし、やってみるしかありません。
幸い、生地が薄手のギンガムでしたので、針の先を使って角を出し、何とか衿を作ることが出来ました。
お袖にも、本当に小さいカフスを付けなければならず、ミシンの押さえ金が入るか不安でしたが、これもパタンナーさんが、スリットの位置など、工夫してくださり、クリアー出来ました。

スカートはチュールを重ねたもので、ウエストがかなりのギャザー分量になります。
ウエストもかなり細いので、ギャザーが入りきるのか心配でしたが、ベルト部分に伸縮性のあるテープを使い、上手くいきました。

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インナーはニット生地で比較的縫い易く、出来上がって、手のひらに乗せるとコロンとしてとても可愛い感じでした。

縫い上がった衣装に、デコレーション担当のスタッフの手で、胸のロゴマークや、これまた小さいバッグが本当にイラスト通りに出来上がり、
満足して頂ける作品になったのではないか、と思います。

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スワロを一つ一つ丁寧に手付けして完成

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会場配布のパンフレットでは、イベントに出品されたドールたちが全員集合

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他にも沢山のブランドのブライスドールが!

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会場で実際展示された様子

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